《英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19 ロイヤル・オペラ「ワルキューレ」》
(c) ROH 2012. Photograph by Clive Barda/
2019年1月11日(金)公開
不幸な結婚をしているジークリンデの家に、敵に追われた1人の男が逃げ込んできた。お互いを他人とは思えない何かを感じて、2人はひとめで恋に落ちる。実はこの男は幼い頃に離れ離れになったジークリンデの双子の兄であった。夫であるフンディングが帰宅し、招かれざる客を問いただすと一族が追っていた敵であったことが分かる。ジークリンデは夫の酒に眠り薬を入れる。男は家の中に生えているトネリコの巨木に刺さった剣を抜き、ジークリンデは彼にジークムントという名を与え兄妹は禁断の愛に結ばれる。この成り行きは神々の長であるヴォータンの望んだことであったが、彼は妻フリッカの激しい抗議に屈し、兄妹に罰を与えるはめになる。ヴォータンの娘で戦乙女(ワルキューレ)であるブリュンヒルデは父の真意を汲み、兄ジークムントの子を宿したジークリンデを命令に背いて助けてしまう。ヴォータンは愛する娘ブリュンヒルデを炎で囲み、長き眠りにつかせる。